スタジオ設計にあたってのコンセプト
モダン&スタイリッシュ
様々なユーザーを想定した緻密なスタジオプラン
高い遮音性能
モダン&スタイリッシュ
様々なユーザーを想定した緻密なスタジオプラン
高い遮音性能
壁は白セメントで独特の風合いをだし、ランダムに配置した色幅のあるブリックタイルに白セメントを塗りこむことでヨーロッパの路地裏のような雰囲気を出しました。
その反面、フロアやカウンター類は黒、ドアや手摺はフェラーリレッドとすることでメリハリを出し、モダンでスタイリッシュなロビーが出来上がりました。
また、StockRoomの上に喫煙室を設けることで、より立体感のあるロビーに仕上がっただけでなく、ロビーとの分離化により完全分煙が可能となりました。
一番広い20帖のAスタジオは、ライブに向けた本格的なリハーサルに十分な広さです。また赤黒の内装や音響調整を兼ねた効果的な間接照明は、
プレーヤーのモチベーションを否応なく高めてくれる仕上がりになりました。
ロビーに対して大きな窓を設け、さらにシグナルアウトプットを設けることでロビーにいながらにしてのモニタリング、簡易レコーディングに対応しています。
そのほかの5つのスタジオも10帖〜15帖と使い勝手がよく、演奏のしやすいスタジオになりました。
今回の物件では、接しているテナントやELVホールの境は乾式間仕切壁であったため十分な遮音対策が必要でした。
そこで、隣のテナントとELVホールに接している面に重量コンクリートブロックを積み上げることで遮音強化を図りました。
それにより、隣テナントに対してD-82以上、ELVホールに対してD-77以上と十分強化することが出来ました。
そのほか上下階に対しても各スタジオとも測定不能(暗騒音レベルから考えてD-75以上)という結果が得られ、深夜営業にも支障のない遮音性能が得られました。
さらに、簡易レコーディングを想定しているAスタジオのまわりにもコンクリートブロックを積み上げたことにより、隣のBスタジオに対して測定不能
(暗騒音レベルから考えてD-93以上)という目的に十分見合った性能が得られました。
そのほかの各スタジオ間もD-76以上、ロビーに対してD-67〜D-77と必要十分な性能が得られました。